徹底した開放感のある家
【京都府宇治市】
当初ご利用になっておられた会社からの住宅に対する保証が縮小するのと一緒に家造りをご計画になられました。
お土地からのご提案だったため、地域的な問題や金額、立地など色々な条件にぶつかりながらの家造りでした。
当該敷地は高低差がかなりあり、敷地面積の割には大きく家がとれないという問題を抱えておりました。
その部分を何とか乗り越え、ご家族全員でゆったりと過ごせる生活をご希望でいらっしゃいました。
具体的なご要望を沢山頂いたと言うよりは、土地のことやご資金のこと、時として雑談などを お話しさせていただく中で、「似合う暮らし」を我々の中で模索していった様な形になったと思っています。
グループ会社の方で所有していた土地を、少しご希望のエリアからは外れていたもののご希望によく添う非常に優秀な土地だったためご紹介差し上げ、ご決定いただいた経緯でした。
住宅は大きな吹き抜けを介して二階廊下部分とロフト部分をつなぎ、個室のドアを閉めない限りは全ての場所に声が届くような設計とさせていただきました。
LDKに入って正面に出てくる真ん中に配置した階段は、一瞬異質に見えますが、ゆるやかに空間を分け、かつそれ以上分けなくてもいい距離感を表現いたしました。
敷地内の高低を分ける擁壁の下部分をガレージとして利用する計画としたのですが、そうすると、ガレージの上空は空地となり、居住空間としては使えなくなります。
それでは勿体ないので、ガレージの屋根になる様な形で大きなバルコニーを設け、外リビングとして利用していただけるような形を取りました。更に、バルコニーがあることで道路からの視線も遮ることが出来、大きな窓から見える空を塞ぐことなく年中ご生活を楽しんでいただけます。
また室内においても、なるべく開放性を意識し計画を致しました。
子ども室のロフトは、まるで空の上にあるような仕様に。高い吹き抜けはそのあふれる思いの象徴だと思っています。
室内の小窓からリビングに声をかけられます。
山科区のお施主様K様にオーダーしていただいた手洗いボウル。