2.25間 京風間口の家
【京都市北区】
土地探しからご依頼をいただき、時間をかけて
お付き合いさせていただきました。お土地のご購入時にはお子様を身ごもられ、大変なときにも関わらず、建物のお打ち合わせにお付き合いいただきました。
外観は、スマートな和風にしようということから、3階建てと思わせない低いフォルムから
勾配屋根を登り切って3階部分、その登り勾配のほとんどを2階の天井高さに当てています。
バルコニーには当初からお話していた和風の格子をアクセントとして取り付けました。
一階部分は道路側から採光が取りにくい形状だったため、
玄関収納内部の高窓から少しでも玄関に明るさの印象が届くよう、
壁を1800㎜までの高さにしました。
一階部分はシックなイメージで構成し、洗面脱衣室は濃いめの網代風フロアタイルを選定していただきました。
洋室と廊下の床材はロシアンパインを使用し、シックな中に暖かみを持たせています。
一階洋室は、一日の中で呼吸の一番多い部屋ということで、これからも健康にご家族が過ごしていただけるよう、壁天井を無添加しっくい仕上げとさせていただきました。
また、3階建ての一階部分は暗めになってしまうことが多いので、今回も沢山の自然採光はとれておりませんが、しっくいの高い反射率に期待しています。
LDKには床を無添加床材のシンゴンにし、冬の床のひやっと感を減らしました。
天井を高く取ったこと、窓を高く取ったこと、それに伴ってバルコニーの天井を通常より50~60cm程高く取ったおかげでかなり広い印象となりました。
白のアイアン手すりと主張しない、電気設備、照明機器も広く見える大きなポイントです。
北欧インテリアがよく似合う空間となっています。
小上がりの畳の掘り込み部分にはお子様の落下を考慮しスノコを作らせていただきました。
畳のサイズは通常より小さく設定しておりますが、半畳が9枚入るサイズは4.5帖に見えてしまうという目の錯覚を利用しています。
2室に分けたとき、それぞれの個性が出るように。
子ども室の壁は色を変えて。