【コラム】後悔しない自然素材の家の作り方。 ~初めの確認とアフターメンテナンス~
皆様こんにちは。
京都で自然素材の家、その建築と設計を手がける株式会社棲み家と申します。
ご新築、またはリフォームをされる際に「自然素材を使いたい」というご要望が増加しています。
その背景としてはしばらく前から言われているシックハウスや化学物質過敏症などの、住宅を原因とする健康被害が存在することは間違いないでしょう。
自然素材の家全てがそれら疾患に有利というわけではないのですが、そのお話はまた別のページで。
今回は自然素材の家を建てる前提で、後悔しない打合せの仕方と商材の選び方をご紹介差し上げようと思います。
①自然素材を使用する目的をはっきりとさせる
②実際にさわってみる。感じてみる
③特徴を知り、デメリットを考える
④採用場所、使用環境を間違えない
⑤自然素材と上手に付き合うために必要なアフターメンテナンス
①自然素材を使用する目的をはっきりとさせる
まず、なぜ自然素材を使いたいと思ったのでしょうか。
色々なご意見を頂戴しますが、代表的なものとしては、
・健康に気を遣っている
・暖かみがあって心地いい
・ライフスタイルに合致する
などです。
他にも「自然素材」が持つ魅力は様々なようですが、書ききれない(読んでいられない)と思いますのでまずは代表的なものから記述いたします。
・健康に気を遣っている
非常に多いお答えです。
他にも食品や衣服、健康に関する活動なども同時に取り組んでおられる方が多いです。
健康志向の商品が増える中、住宅に関しては健康思考のものがまだまだ一般的とは言えません。
「健康志向の建て売り」とか、まだ今のところは聞き及びませんものね。
そういった事に気を遣っておられる方は何となく感覚でわかられるかも知れませんが、「健康」というものを目的とする場合に於いては単に「自然素材である」という事だけでは十分ではありません。我々の身体は思う以上に敏感で、ごまかしがききません。
ですが、我々の知識は言葉面でごまかされてしまうことがあります。
「表記・告知義務を下回る含有量は含まれていないことにしていい」なんていう制度が時として大きな影響力を持って我々に返ってきます。
とくに、住宅の場合はこの「表記しなくていい」ものの締める割合うが非常に多岐にわたり、専門科でも自分たちが使用している物質の危険性を知らないことも度々。。
詳しくはご連絡、ご相談頂けましたらお答え差し上げるといたしますが、例えばシロアリ駆除剤や防腐剤、防カビ剤に難燃塗料等の中には「人体に影響がない」とは到底言い切れないものも存在します。
(ホウ酸の防蟻処理を行っているところ。目に見える仕上げ材以外にも懸念箇所は存在する)
人体に影響のあるものは法律で規制が係っているだろう。フォースターだったら大丈夫なのだろう。
と、思いたいものですが。
建築基準法及び関連法令に於いて、健康被害に関することが完全に無視されているわけではありません。
シックハウスにたいする対策として、使用量が制限される物質を定めたり、24時間換気を義務づけたり、と。
もちろんそれらがなければ大変なことになりますし、非常に大切な法律であります、が、実はこれだけでは不十分という可能性も十分に考えられるのです。
例えば先ほど申し上げた仕様が制限される物質についても、今のところは危険と思われる全ての物質に規制が及んでいるわけではありません。
例えば何が物質が存在したとして、それに対するアレルギーや疾患が症例としては出ている。状況だけ見ると間違いはないのだが・・・では規制まではできないわけです。
どの方面から見ても危険であると証明をしないと、なかなか法律として規制することは難しいわけですね。
なので、健康被害に対して徹底的に対処を施しておきたい!
という方は是非ご相談下さい。なかなか1人では難しい上に、かなり専門的知識も必要になってくると思いますので、正しいパートナーを選ぶことが大切です。
とは申しましても、正直そこまで危機感を持って家づくりに望んでおられる方は、大半というわけではありません。
「健康的に」と「窮屈じゃない程度に、無理しない程度に」を両立させたいというかたがほとんどです。
正直私自身も完璧なまでに健康被害に対して対策をとっておくことはできますが、そこまではしないと思います。
リスクの順番やこだわりの順番で、無理のないこところで心身共に家づくりをしたい考えです。
そういう方は、リスクとして何があるのか。症例の多いもの、原因は何か。これくらいは勉強をしておくことをオススメいたします。
どちらも結論は同じですが、まずは「自然素材を使える工務店」を探すのではなく「健康被害について具体的な知識のある工務店」を探すのがよいと思います。
後者の場合はほとんどの場合前者を内包しますが、その逆は保証できないからですね。
・暖かみがあって心地いい
これも非常に代表的ですね。
私個人も建築を専門にやっていなければ木造が好きな理由はこうだったことでしょう!専門科でもないと細かい事がわからないから。
ともあれ、心地いいという言葉には「ストレス」の存在が大きく関わっています。
とは言いましても単純に「ストレスを感じない」=「心地いい」にはなりません。
ストレスというのが精神的、肉体的な刺激のことだと定義すると、多少の刺激は「心地よさ」にとっては非常に大切なのではないかと、思います。
私も運動をしますが、運動して身体的にストレスを掛けたとしても心地いいと感じることもたくさんあります。
逆に、何もない部屋で精神的にも肉体的にも一切の刺激を受け取らずにただずっと座っている、という時間を心地いいと感じるとは・・・ちょっと到底思えません。試してみたことはないのですが。
また同じ空間で同じ状況だったとしても、全員が同じように心地よさを感じるわけでもありません。
ですのでこの命題は実は非常に難しい・・・ように思えて実はかなり簡単な方法があります。
好きな色はなんですか?
好きな季節は何ですか?
食べ物は?趣味は?素敵だと感じる景色は?好きな国はありますか?
バカンスに行くなら山ですか?海ですか?街ですか?
・・・と、いうことです。
非常に雑な結論になってしまいますが、人間が一番心地いいと感じる空間は、自分が一番「好き」な空間です。
自然素材が好き、と自信を持って言える方は、後に出てくるメリットデメリットをしっかりと把握した上でご使用頂ければ、間違いなく「心地いい空間」が作れると言うことですね。
・ライフスタイルに合致している。
こちらも割とお聞きするお答えなのですが、例えば家庭菜園や、アウトドア、自給自足やスローライフなど、自然素材と結びつけることの多いライフスタイルはたくさんあります。
住宅はそもそも住まい手のライフスタイルを反映するものだと私は考えているので、ライフスタイルと合致していることは非常に大切です。自然素材と結びつけることの多いライフスタイル関係の用語は必然と「自然」との共存や共生をイメージさせるものが多いように私は思います。
こうして書くと当たり前のようにも思えてくるのですが。
その実も当たり前の事なのですが、自然との向き合い方を知っておられる方は「自然素材」といわれる建築商材についても特徴を捉えることを容易に行ってしまわれるでしょう。
メリットやデメリット、もしくは想定しなかった自体を発見したとしてもその素材の特徴を汲み取り工夫してお住まいされることができるのです。
ライフスタイルと自然素材が、イメージとして合致しているように思う・・・という漠然とした感覚も実は大切です。
私どものような専門科でもない限り、なんとなくわかっている、という程度の知識で十分だからですね。
②実際にさわってみる。感じてみる
自然素材に限ったことではありませんが、基本的に建築商材の多くは肌とふれあいながら生活をしていく物になります。
選定の際に必ずさわって確かめてください。特に自然素材といわれるものは表情が豊かです。
堅いものから柔らかいもの、ふわふわしているものやとげとげしている物。
一様に仕上げられた加工が困難なために、こうした表情は産まれます。
一言に、それこそが自然素材の良さだと言ってしまえる方は悩む必要はありませんね。
そこがよくわからないという方は、なるべく多くの自然素材を展示しているショールームやお店に立ち寄って、実際にさわってみてください。
なにも建築関係のお店である必要はありません。
雑貨や衣服、家具などに至るまで様々な「自然素材」があふれているはずです。
そのふれあいの中で、「心地いい」と思われれば、身体は自然素材を受け入れる準備ができていると言うことですね。
自然素材をここちいいと感じるかどうかの簡単な問題があります。
自分が今日、ある部屋から一歩も外に出ずに一日過ごすことになったとして、コンクリートの部屋、鉄の部屋、ビニールの部屋、木の部屋、どれを選びますか?というもの。
私は喜んで木です。
ほとんどの方が木の部屋をお選びになるのではないかと思いますがいかがでしょうか?
消去法という方もいらっしゃるかも知れませんが、そうだとしてもご自身の感覚の中で木の優位性は確立されていることになります。イメージ的に、という選び方の方もいらっしゃるかとは思います。
ですが、この感覚は決してイメージだけによるものではありません。
木が人体にもたらすリラックス効果は科学的にも証明が出来る程確かなものです。
木やガラス、鉄などいろいろな条件の部屋に入り、脳波と血圧を測定する非常に簡単な実験ですが、それにより木が全ての場合で「心地いい」という結果を出しています。
検査結果が簡単なだけに、私たちの日常にも顕著に効果が現れると考えて良いでしょう。
とは言っても、さすがにそこまではさわってみただけではわかりませんけどね。
それでも、触れてみて、そこに愛着を感じるかは大変重要です。
標準仕様だからとか、おすすめだったからといことで決めるのも悪くはないですが、
有るかも知れない後悔を阻止するためには必ず行うべき行程と言えるでしょうね。
③特徴を知り、デメリットを考える
メリットとデメリットの話をよく聞きます。
無垢材のメリットはなんですか。
しっくいのデメリットはなんですか。
もちろん、この質問にお答えすることもできますし、知りたい答えに一番近い質問なのかも知れませんが、メリットとデメリットを丸覚えするのはとても大変ですし、楽しくないです。
まずは向き合いたい素材がどんな特徴を持っているのかを知ってみましょう。
例えば、
「無垢材」
特徴:プラスチックや金属と比べて素材的に柔らかい。
素材内に空気の通り道(元々は水と養分の通り道)を豊富に所有しており、
水分や湿気を吸ってふくらんだり縮んだりする。
縮む過程で多少形が変化する。
全てではないですが、簡単な特徴を挙げてみました。
ここから起こりうる事象を元にメリットとデメリットを考えていきます。
柔らかい
→傷がつきやすい
空気を内包する
→断熱効果がある
→表面結露しにくい
水分を含んで伸び縮みする
→季節や環境によってお住まいの最中もずっと大きさや形が変わる
→水分を含ませればふくらますことができる
以上よりデメリットとして、
傷がつきやすい
季節の変わり目に湿気の変化で床鳴りが発生しやすくなる
水を吸いやすいので汚れの混ざった水分も奥深く染みてしまいがち
メリットとしては
湿気を吸う機能より湿気の調整をしてくれる
断熱性能と表面結露の起きにくさにより表面温度が下がりにくい、また、熱を奪いづらい(あたたかい)
元々の水の通り道に水分をしみこませればへこみを直せる(内部で聞かさせると更に効果的)
というような具合です。
正直ご自身でたどるルートとしては少し大変でしょうか。
植物を世話するのが好き、もしくは慣れておられる方であればこのくらいのことはご存じかも知れませんね。
さて、例えばこの無垢材について、メリットは一旦置いておきましょう。
まずはデメリットです。
「傷がつきやすい
季節の変わり目に湿気の変化で床鳴りが発生しやすくなる。
水を吸いやすいので汚れの混ざった水分も奥深く染みてしまいがち。」
これらのデメリットを特徴だと受け入れられるかどうかが、採用の後のご満足に繋がると思います。
例えば傷がつきやすいというデメリットでいきますと、ものを落としたりすることが多いか、お子様のご年齢は、そもそもどんな傷がついて、生活に対してどんな不具合があるのか。そういったことを考えないといけません。
お子様が遊び盛りでおもちゃをよく落としたりする、なんてことですと、当然へこみや傷は沢山ついてしまいます。へこみや傷を簡単に治す方法はありますし、直接的な生活への不具合はないと考えて良いと思いますが、それでもせっかくの新築に傷がつくのはいや。
というのが一般的なところでしょうか。
無垢材とうまく付き合っていくためにはその傷を、家族で付けた傷を家の成長と捉えて愛せるかどうかに係っていると言っても過言ではないでしょう
傷の付き方一つとってもご生活や御家族によって色々です。
そんなプレミア感もいかがでしょうか?
④採用場所、使用環境を間違えない
先にも出てきました通り、工業製品ではない自然素材は仕上がりや性能を操作する事ができません。
ですので天然の中で育った環境と使用環境が大きく違ったりすると弱点として残ってしまいます。
例えば熱帯地域に自生する樹種は、成長が非常に早く内部に空気を沢山内包することができるのですが、その分木質が柔らかく傷がつきやすいという弱点が存在します。
また虫など外敵の少ない地域に自生する木などは自身を守るための機能が発達していないものもおります。そうなると建材として使用した際に同じく虫に対する防御が弱いなどという事になります。
具体的な例をいくつか挙げてみますと、
・柔らかい無垢材は基本的に水に強くないため、水廻に使用する際には注意が必要。
水がこぼれた際にいつまでも湿気がこもってしまわないように足元マットの使用はオススメできません。逆に、すぐに乾いてくれるように風さらしの状態の方がよいのです。
水に濡れるくらいは、自然界の樹木なら日常茶飯事ですよね。ただ、もちろんこぼれたらすぐに拭く、のが一番いいです。
・しっくいに栄養分(汚れ)が付着したまま湿気がこもった部屋に放置しない。
しっくいは殺菌効果や調湿光にも優れ、施工に際しても科学接着剤を必要とせず、防火性能にも優れているような割とオールマイティーな素材です。ですが、そんなしっくいにも弱点があり、漆喰に付着した栄養分に発生したカビが繁殖するのを防いでくれるまでの効果はありません。
ですので、湿気の多い部屋の、湿気がこもりやすい場所には注意です。
場所でいうと圧倒的に洗濯機の裏が多いです。
対策としては洗濯機を少し壁から離して置きましょう。
換気扇は常に回しましょう。
また、希にお風呂を開放なしにして換気をされる方がおられますが、絶対にしないで下さい。あれだけの湿度を開放してしまうと漆喰だけにとどまらず下地まで湿気にやられてしまいます。
折角気に入って採用する自然素材です。
知っていればこんなことには・・・。
となる前に、必要な知識はしっかりと付けておきたいですね。
また自然素材の扱いは、一見簡単なように思われて非常に困難です。
私も10年ほど自然素材と向き合っておりますが、いまだに初めての現象や事態にわたわたする事も少なくありません。
その時に「自然素材だからこんなものです」ではなく、できるだけ知識と経験を持って解決策を見付けようと、職人さんも巻き込んでばたばたとしております。
ですので、アドバイスを求められるとすると、相当に自然素材のことを知っている方外衣ですね。住宅という性質上、かなりの物理的な、また科学的な絡まりが一軒のお家の中で適切に処置されていきます。
一つの事象、一つの素材の知識を丸暗記したような経験では、ある程度の組み合わせ以上になってくると判断を誤ることがあります。
⑤自然素材と上手に付き合うために必要なアフターメンテナンス
さて、最後になりましたが自然素材のメンテナンスについてです。
メンテナンスはどんな素材でも必要です。メンテナンスの必要ない建材は基本的にあり得ないと思っています。
例えば窓サッシであれば埃落としをすることにより雨で埃が流れて外壁を汚すことも無くなりますし、パッキンなどの劣化も防げます。
キッチンなどは定期的に排水溝などの掃除をしてあげないと水の流れが悪くなったり異臭の原因になったりします。
とは言うものの、家全体の掃除は年末のお掃除!など機会に記述させて頂くとして、
ここでは自然素材の床、無垢フローリングと漆喰のお手入れ方法について。
【無垢フローリング】
簡単な日々の手入れ
掃除:
→掃除機か掃き掃除、ぞうきん掛けは基本的にから拭きで十分。
水拭きをしようと思うと樹種にもよりますが丸一日かかります。
メンテナンス
表面のささくれ立ち:
→水の吸収と乾燥による一時的なものであれば表面の研磨だけで十分です。
程度によりますが、新聞紙で表面をこするだけでもかなりぴかぴかします。
靴下でもわかる程度になっていたら紙ヤスリを使用してください。
荒磨きは不要です。仕上げ用の細かいヤスリを使用してください。
水染み:
→表面の水染みは、ちょっとのことでも発生する可能性があります。
紙ヤスリで削ってしまってもいいのですが、その前にその水染みの回りにたっぷりと水をしみこませた雑巾で拭いて
少し時間をおいてみましょう。
シミの原因にもよりますが水に汚れが浮いてきて薄くなることがあります。
削るならこの後水を拭き取って耐水ペーパーを使用してください。
へこみ:
→簡単なへこみ、繊維の切れが生じていないものに関しては
かなりの少手間で修繕することができます。ご用意頂くものはアイロンと水。
やり方は簡単です。まず修繕したい部分の回りをきれいに拭いてください。
アイロンはこの段階では温めておいてください。
その後したたるくらいの水で濡らした雑巾で直したいフローリング一枚ごとひたひたにぬらしてください。
数秒、木に水がしみこむのを待って頂き、そのフローロングの水が乾ききるくらいまでアイロンで熱します。
このとき必ずアイロンは常に動かしながら行ってください。
焦げます。
と、それだけです。へこみの具合によってはこれを数回繰り返します。
よごれ:
→こちらも表面の汚れですが、基本的にはささくれと同じです。
ほとんどの汚れは表面だけにとどまっているので汚れの種類によって
荒磨きから仕上げ、仕上げのみを使い分けて研磨してください。
無垢材ですので、紙ヤスリで削れる程度であればいくら削っても・・
というのは言い過ぎですがかなり削りこんでも大丈夫です。
ですが、その箇所だけ集中して磨くとそこだけへこんでしまう可能性があるので
できるだけ周辺と含めて広範囲で削ってみてください。
【しっくい】
簡単な日々の手入れ
掃除:
特にはありませんが、ハタキなどで埃を落としてあげる程度してあげると上等です。
基本的には静電気の起きにくい素材の為、埃も寄せ付けにくくなっています。
メンテナンス
削れ:
→よくあるのがものを当ててしまった等の時のけずれやはがれです。
これは軽微なもので、まだかけらが壁にくっついているようなら、ふえき糊を
塗り込んで漆喰ごと壁に押しつけてください。そうすれば意外に簡単にくっついてしまうのです。
少し深く入ってしまいかけらもどこに行ったかわからない時は、部分補修をします。
漆喰の粉を器に取り、少量の水と混ぜ合わせて塗り込みます。
慣れるまでは少し難しく感じるかも知れませんが、慣れてくると楽しいです。
軍手でやるのがオススメです。
よごれ:
→漆喰の壁に汚れがついてしまった場合、雑巾では少し落としにくいことが多いです。
これはしっくいそのものの性質によるものではなく、粗めに塗り込み事が多いためです。
ですので水で洗うのは歯ブラシがいいです。
洗剤などは拭き取るのが大変なため特に使用しなくても大丈夫です。
もしも歯ブラシでこすっても落ちない汚れの場合、紙ヤスリで削ってしまいましょう。
そうすれば汚れ自体は完全に落ちますね。
削ったところが目立って気になる場合は先述の通り、漆喰で上から補修しましょう。
浮き:
→漆喰下地がプラスターボードの場合(多くの場合がこの下地です。)、
しっくいに浮きが発生する事があります。
浮きというのはそのままの意味で、壁から部分的にはがれてふかふかになることです。
こちらが軽微な場合は小さな穴を空けて中にふえき糊を注入、壁に押しつけてください。
かなりの範囲に及んだ場合は部分的に切り取り、補修という事になりますが、この場合はさすがに職人さんに頼んだ方が無難でしょうか。。私は、自分で一回やってみますが。。
以上ですが、いかがでしょうか。
自然素材はとても表情豊かです。決して一辺倒に扱えるものではありません。
ですので、それらを知り、その上で付き合っていくことが大切です。
難しい事ではなく、知っていて、その上で生活の一部として取り込んでしまえばいいのです。
気にしないも一つ、向き合うも一つ、ではないでしょうか。