小さなスペースに大きなこだわり
皆様こんにちは。棲み家設計の増田です。
以前施工させていただいたD様邸の内部のこだわりを少しご紹介いたします。
とある階の洗面にあるとても小さなスペースのこだわりなのですが、
ニッチです。
ニッチのしたの不思議な箱が
開きます。
しかも外倒しの方式で。
と、これだけ書くとなんだかよくわからないのですが、
実はここ色んな想いと工学的な動き、建築的な収まりとかなりの事情が絡まり合って出来上がっております。
上蝶板で持ち上げる扉でもダメ、開きの扉でもダメ、高さも、これ以上高くても低くてもダメ、そんなこだわりの詰まった造作家具です。
こういう詳細の打合せや作り込みは、どこか作品を作るのに似ていて、「間取りを考える」なんてことより非常にクリエイティブだと私は思います。
なるべく高い位置でこだわりを実現するためにどうするのがいいか。
それを思考するのに使った時間分だけ、細かいこだわりに気づかなくても、なんとなく空気で感じる「いい家」になって欲しいと常々考えながら今日も家を書いております。